イベント詳細

令和5年度AIRアートプロジェクト「松井至監督ドキュメンタリー映画上映&トークイベント」

期間 2024年02月18日
時間 13:30~15:30
会場 群馬県庁 32階 NETSUGEN
入場料 無料(先着30名、要予約)
内容

≪作品紹介≫

「はじめてここに来たとき、誰が障がいのある人なのか、職員なのかわからなかった。」

群馬県前橋市にある<障がい福祉サービス事業所・麦わら屋>をとりまく人たちは笑いながら言う。一歩踏み入れるとその理由がわかる。

四六時中、歌う人。突然、飛び跳ねる人。芸術的な寝相で横たわる人。話し言葉が全てキャッチコピーな人。スーパーのチラシで見た鰻重を粘土で作る人。ひたすら蝋燭の絵を描く人、雨を止めようとする人…。永遠に続く夏休みのような時間が流れている。

ここには管理がない。言語で意思疎通できないからと優劣をつけられることがない。身体から発するものを善悪で分けるジャッジメントがない。あるのは、誰もが「存在することですでに喋っている」という認識だけだ。

だから麦わら屋に居ると、なにが障がいなのか、なにが普通なのか、一般社会とは何なのか、わからなくなる。目の前の他者が彼方から来たかのようにわからない。でも、そもそも他者のことなんてわかるわけがない。わからないまま、ともに笑う。笑うことで解かれていく。

自分が歌うから世界も歌うのかもしれない。

 

≪プロフィール≫

監督 松井至 氏

1984年生まれ。人と世界と映像の関係を模索している。

耳の聴こえない親を持つ、聴こえる子どもたちが音のない世界と聴こえる世界のあいだで居場所を探す映画『私だけ聴こえる』が公開され、海外の映画祭や全国40館のミニシアターで上映され反響を呼んだ。令和4年度文化庁映画賞文化記録映画大賞受賞。

地域づくりとドキュメンタリーを掛け合わせた制作ユニット「つぎの民話」を佐藤恒平と立ち上げる。

チラシPDF 令和5年度AIRアートプロジェクト「松井至監督ドキュメンタリー映画上映&トークイベント」 チラシPDF
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